全国から集まった人が沖縄戦から平和を学ぶ「ピースアクションinオキナワ」
沖縄県外からの参加者が沖縄戦の実相や沖縄が抱える基地問題について学び平和について考える取り組みが26日から始まっています。
今年で42回を数える「ピースアクションinオキナワ」は日本生協連と沖縄県生協連が主催するもので、全国34の都道府県からおよそ250人の組合員が参加しました。
初日の講演では、苛烈な地上戦で祖父と兄を亡くした沖縄戦体験者の玉木利枝子さんが登壇し、戦場での壮絶な自らの体験を語りました
大阪から参加した人:
直接体験者の話を聞くことは貴重、一言一言が胸にしみました
栃木から参加した親子は...
子:
きょう(話を)聞いてリアルを知れて辛くもなったし勉強にもなりました
母:
色々と学んでつなぐことをこの子たちも広めていってくれたらと思います
二日目はフィールドワークで、沖縄戦で激戦地となった宜野湾市の嘉数高台に足を運びました
この場所には旧日本軍の陣地壕や、トーチカの跡が今も残っていて、平和ガイドの説明に耳を傾けていました。
平和ガイド歴10年 大城奈里子さん:
(ここで)撃ち迎えたということですね。人工的に作られたというのが分かる形になっています」それぐらいここが激戦地だったということです
展望台からは日米の返還合意からまもなく29年を迎えるもいまだ返還に至っていない市の中心にある普天間基地を目の当たりにしました。
平和ガイド歴10年 大城奈里子さん:
普天間基地の周辺で住む人達も返すはずだったのに何でまだ返ってこないの?という間に起きたのが沖縄国際大学に落ちたヘリの事故。30年の間毎回何か違う問題が起きるんですよね
参加者は沖縄戦の爪痕や、基地から派生する問題について思いをめぐらせていました。
鹿児島県からの参加者:
真実を知るというのが目的で、実際に目で見て感覚をつかみたいと思って。それをまたこれから未来の子供たちとか、人々に伝えていかないといけないなと。説明されていた方のいわゆる心の怒りみたいなものを感じて、私達も何らかの形で怒りを持たなくちゃいけないんじゃないかなと思いました
三重県からの参加者:
上の方は知っていると思うんですが私達やもっと下の方は全然戦争のことが分からなくなると思うので、いかに若い人達や子どもたちにも戦争があったことをお話できるようにできるのかなということを考えました
参加者は28日まで県内各地をめぐり平和について考えを深めます。
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