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8つの平和博物館が連携 沖縄・平和と人権博物館ネットワーク設立
沖縄県内には沖縄戦と戦後沖縄が歩んだ歴史に目を向け平和や人権について展示や企画を行ってきた博物館があります。戦後80年を迎える2025年、地上戦を経験した沖縄から世界へ「命(ぬち)どぅ宝」の精神を発信していくため県内8つの平和博物館などによるネットワークが設立されました。
命の尊さや人権の大切さを伝える交流・連携の場として9日設立された「沖縄・平和と人権博物館ネットワーク」には県平和祈念資料館をはじめひめゆり平和祈念資料館や佐喜真美術館など県内8つの平和博物館や施設が参加しています。
10日、第32軍司令部壕の保存・公開に向けた検討委員会に出席しネットワークについて報告した対馬丸記念館の平良館長は、8施設に限らず連携の輪を広げていきたい考えを示しました。
対馬丸記念館 平良次子館長:
課題の情報交換、課題を相談するグループになればという話がずっと前からあった。力を合わせて何かできないかなというネットワークです
県平和祈念資料館友の会の仲村真事務局長は、2029年度の開設が予定されている第32軍司令部壕の展示施設もネットワークと連携し、平和交流活動につなげられたらと取り組みに期待感を示しました。
沖縄・平和と人権博物館ネットワークでは今後、設立を記念するシンポジウムを開くほか、戦争遺跡や各施設を巡るバスツアーなどを企画しています。
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