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沖縄戦から78年 平和の祈り包まれて 沖縄・慰霊の日
23日は慰霊の日です。住民の4人に1人が命を落とした沖縄戦から78年、県内は平和の祈りに包まれています。
沖縄戦などで犠牲になった24万人あまりの名前が刻まれた糸満市摩文仁にある平和の礎では、亡き肉親を想い手を合わせる遺族の姿がありました。
家族6人を亡くした徳元信益さん(89)「夏場のカンカン照りの時にやられているからね。水が欲しかっただろうと思って。子どもたち孫たちを見守って二度と戦争を起こさないよう願いを込めて毎年来ています。」
父を亡くした海勢頭松子さん「戦争の時は1歳。何も知らないし顔もわからない。遺骨もまだ拾いあげられていないし。戦争を知っている人も皆いなくなってね。だんだん忘れられていくのかな。」
兄を亡くした砂川惠良さん(81)「戦争は絶対に起こしてはいけないウクライナの状況も子どもたちが逃げ回って気の毒ですよね。絶対に起こしてはいけない。」
魂魄之塔は戦後住民が山野に放置された遺骨を集め建立しました。墓に遺骨を収められない遺族は亡き肉親がここに眠っていると信じ祈りを捧げました。
母を亡くした川平勇さん(83)「母がこの近くで死んで遺骨が無いわけ。母の顔も、父の顔もまったく分かりません。だから戦争はやりたくないですね。」
戦後78年が経った今もなお大切な家族や友を亡くした悲痛な思いは薄れることなく、きょう県内は鎮魂の祈りと平和を願う思いに包まれます。
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