国際情勢の狭間で 騒音激化する嘉手納基地
2月下旬から嘉手納基地への外来機の飛来が相次ぎ、周辺で騒音が激しさを増しています。
専門家はウクライナをめぐり国際情勢が緊迫化する中、台湾海峡で軍事的な緊張を高める中国に隙を見せないためにアメリカ軍が訓練を活発化していると見ています。
嘉手納基地では先月、アメリカ・アラスカ州の空軍所属のステルス戦闘機・F35が12機飛来したほか、弾道ミサイルを観測する特殊な偵察機「コブラボール」が飛来しました。
2日には滑走路上では部隊の士気を高める際に隊列を組んで走行する「エレファントウォーク」と呼ばれる様子が確認されました。
安全保障に詳しい沖縄国際大学の野添文彬准教授は「ウクライナの情勢に合わせて、アメリカ軍は中国が台湾をめぐる活動を活発にすると警戒していて、隙をみせないために訓練を活発にしているのではないか」と指摘します。
それを裏付けるように2日午前、アメリカ軍の元幹部が台湾を訪れて蔡英文総統と会談し、アメリカと台湾との関係が盤石であることをアピールしました。
こうした国際情勢の狭間で負担を強いられるのが基地周辺の住民です。
▽嘉手納基地周辺の住民
「(騒音が)すごかったですよここ2~3日前。ちょっと異常今までとは違うなと思ったね」
「朝起きたら悪臭がね。対潜哨戒機のエンジンの放つ悪臭だと思うけど、今朝も気分が悪かったね」
「外来機は本当は来ない方がいいなって。ロシアが聞いたら「嘉手納で秘密会議している」って思われないか、個人的な想像だが基地を抱えている嘉手納町民としては相当気になります」
嘉手納町議会は3日、外来機の飛来禁止と騒音の軽減などを求める抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。
今月25日には電車が通るガード下に匹敵する100デシベルを超える激しい騒音が観測され「我慢に我慢を重ねてきた町民の受忍限度をはるかに超えた」と強い憤りを示しています。
アメリカ軍は今月12日まで嘉手納基地でサイレンや模擬爆発装置を使用した即応訓練を実施すると通告しています。
訓練の期間中には中学校の卒業式や高校入試が予定されていて、アメリカ軍はこれの行事に配慮するとしていますが、訓練による影響が懸念されています。
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