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児童クラブ コロナ急拡大で”運用ルール破たん” 現場は不安・戸惑い

沖縄では新型コロナの感染急拡大でPCR検査体制や保健所の業務がひっ迫し、子どもたちが通う児童クラブにも影響が及んでいます。

那覇市にある金城児童クラブでは7人の職員のうち1人が感染、2人が濃厚接触者となり出勤できない状況となっています。

▽金城児童クラブ・安里国浩支援員
「ギリギリっていう状況ではあります。その中でまた誰か感染なり濃厚接触なりっていうことになれば、さらに厳しくなっていく状況です」

受け入れているのは主に共働き世帯の子ども達。児童クラブが閉まれば子ども達が居場所を失うことになりかねません。

▽金城児童クラブ・安里国浩支援員
「保護者の就労を支援するっていう事業ですので、学童を閉めるとなると親も仕事を調整して休みを取らないといけないと思うし、そういった影響は大きいかなと思う」

児童クラブで子どもや職員の感染が判明した場合、保健所が濃厚接触者を特定するまでの間は市町村に状況を報告して閉所することになっていました。

しかし感染の急拡大で保健所の手がまわらないことに加えてPCR検査の態勢もひっ迫し、開けるべきか閉めるべきか独自の判断を迫られるケースも相次いでいます。

▽金城児童クラブ・安里国浩支援員
「検査結果が出てないから、でも感染してるかも知れない。心配だから閉めますってやったときに、もちろん保護者も困るし、(行政からの)補助金にも関わってくる。結果ただの風邪だった場合にはやっぱり閉めるべきではなかったという判断になってしまう」

一方、かつてない規模で感染が広がる中で子ども達のリスクを高めるわけにはいかないと頭を抱えています。

▽金城児童クラブ・安里国浩支援員
「一番はこれを危惧している。学童を開所して、もし陰性だったらいいんですけど、陽性だった場合、そしてこの期間、実際に子どもを受け入れていることによって、そこでまた感染拡大している可能性が生まれてしまうことです」

感染拡大で行政が定めていたこれまでの運用ルールが破たんし、子ども達を見守る現場からも不安や戸惑いの声が上がっています。

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