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キングスで再び“地元選手”が増え始めた理由「岸本選手や並里選手のように沖縄の子たちの夢に..」
成果が実り始めたユース年代

平良と佐取のように、下部組織であるユースチーム出身の選手がトップチームとの契約を勝ち取るという道ができたことも、地元選手の増加を後押しするかもしれない材料の一つだ。
中学生年代のキングスU15は2018年、高校生年代のキングスU18は2021年にそれぞれ発足した。Bリーグの中でも先駆けて育成に力を入れ始めた球団であり、ユースの大会ではいずれの年代でも上位に食い込むことが多い。
特に最近は、キングスU15の存在感が際立つ。
Bリーグユース、部活動、街クラブがカテゴリーの垣根を越え、日本一を争った今年1月の「京王Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会」では過去最高成績となる準優勝を果たし、3月にあった「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2025」では初優勝を達成した。大会MVPに越圭司が輝き、ベスト5には越に加え、キャプテンの宮里俊佑も名を連ねた。
CHAMPIONSHIP(CS)の決勝が行われた3月30日にあったトップチームの群馬クレインサンダーズ戦後、桶谷大ヘッドコーチ(HC)は記者会見で頬を緩め、こう言った。
「中学生ですけど、あの2人(越、宮里)のスキルセットは本当にすごいですね。メンタリティーも良くて、客観的にいろんなことが見えているなと思います。(キングスU15のHCである)末広朋也コーチが人としてどう成長していくかを重視しているからこそ、応援したいと思える選手が育っているんだと思います。今、U15、U18ともに本当に良い選手を育ててくれています。将来、彼らがトップチームに入ってきてくれることは楽しみの一つです」
クラブとして、ユースからトップチームに選手を引き上げたいという意思も明確に持っている。以下は安永GMのコメントだ。
「自分たちの組織の中で、トップチームに入って活躍できる人材を育てるためには、トップチームが求めていることをできるようにならないといけません。キングスは1対1のディフェンスだけでなく、チームで守ることを非常に大切にしています。そういう考え方をユースプログラムでしっかり教えていくことが大切だと思っています」
今後、崎濱や平良、佐取のようなプレーヤーがキングスの主力に定着し、後進にとってのロールモデルとなることができれば、「実力主義」と「地元出身」を両立した選手契約が増えていく可能性は十分にある。全国各地の強豪校で活躍する沖縄出身選手や、ユースチームの動向にアンテナを張りながら、キングスの将来像を想像するのも一興だろう。
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