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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス“第2の矢”を払拭したか…天皇杯制覇後のアウェー4連勝で「M12」に荒川颯と脇真大が象徴する若手の自信

積極性を取り戻した脇「決め切る力を」

琉球ゴールデンキングス“第2の矢”を払拭したか…天皇杯制覇後のアウェー4連勝で「M12」に 荒川颯と脇真大が象徴する若手の自信
ルーキーイヤーで主力に定着し、成長を続ける脇真大©琉球ゴールデンキングス

もう一人はルーキーの脇真大である。

EASLのファイナル4では持ち味の積極性が影を潜め、プレータイムが極端に減ったが、天皇杯決勝で復活。アウェー4連戦では一人でコートを横断してシュートまで行ったり、相手に引いて守られてもドライブで崩しに行ったりするなど、自身のスタイルを貫いた。

川崎戦の後、脇は「たくさん課題がある中、気持ちの部分でも、勝負所で決め切る力が大切になってきます。CSも控えているので、残り15試合でさらに鍛えられるように頑張っていきたいです」と自らに厳しい姿勢を示した。

桶谷HCは脇に対し、記事の冒頭で触れた「2本の矢」の話に再び触れ、こう評価した。

「脇はルーキーイヤーで、最初はなんでも怖いもの無しでプレーできていました。それがちょっとずつ『失敗したらどうしよう』とか、事象の後の不安である『第2の矢』にやられてアグレッシブさがなくなっていました。それがまた、不安なくアタックしているのは成長したところだと思います」

3月29、30の両日には沖縄サントリーアリーナに東地区2位の群馬クレインサンダーズを迎えるキングス。実に2週間半ぶりとなるホーム戦に向け、岸本は「天皇杯から自分たちが蓄えてきた力を表現し、見ている方々に何かを感じてもらえるような試合にしたいと思います」とコメントした。

若手に限らず、チーム全体として「第2の矢」を受けることなく、自信を持って自分たちの戦い方を貫いていきたい。そうすれば自ずと結果が付いて来ることは、天皇杯を含めた直近の5試合が示している。

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