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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス“第2の矢”を払拭したか…天皇杯制覇後のアウェー4連勝で「M12」に荒川颯と脇真大が象徴する若手の自信

接戦勝ち切る…2位島根とゲーム差「4」に拡大

琉球ゴールデンキングス“第2の矢”を払拭したか…天皇杯制覇後のアウェー4連勝で「M12」に 荒川颯と脇真大が象徴する若手の自信
復帰してから活躍が目立つヴィック・ロー©琉球ゴールデンキングス

東京で行われた天皇杯決勝後、優勝報告などで一時沖縄に戻ったキングス。快挙の余韻も束の間、すぐにアウェーの地へ飛んだ。

4連戦の初戦は3月19日にあった京都ハンナリーズ戦。大一番後の試合で集中力の維持が難しいことも予想されたが、攻守ともに良い形で試合に入った。後半は得点力の高い京都に追い上げられたものの、最近はコンディション不良明けでパフォーマンスが安定しなかったヴィック・ローが両チーム最多の26得点を挙げるなどして95ー90で逃げ切った。

愛知県に移り、中地区3位のシーホース三河と行った2連戦は80ー67、85ー76で勝利。相手の外国籍選手が一人不在の中、いずれもリバウンドで圧倒し、流れを渡さなかった。

直近の26日に神奈川県であった川崎ブレイブサンダース戦は、第4クオーター(Q)の残り約5分で18点までリードを広げたが、ディフェンスが崩れて猛追を受け延長へ。それでも最後は、岸本隆一が3ポイントシュートを2本決めるなどして116ー111で競り勝った。

EASLと天皇杯を合わせ、3月に入ってから県外と海外で10試合を戦い、ホームの沖縄サントリーアリーナで行ったゲームは1試合のみ。厳しいスケジュールの中、直近のアウェー4試合ではターンオーバーやディフェンスの乱れなど時間帯ごとで課題こそあれど、インサイドを主体としたオフェンスやリバウンドといった持ち味を見失うことはほぼなかった印象だ。

現状、キングスは32勝13敗で西地区首位を走る。この4試合が行われた期間、同地区2位の島根が1勝3敗と失速したため、ゲーム差は「4」に拡大した。レギュラーシーズンは残り15試合。地区優勝マジックは「12」となり、チャンピオンシップ(CS)進出が確定するのも近い。

川崎戦後、桶谷HCはハードな日程を念頭に「天皇杯が終わってからのアウェー4試合を全部勝ってくれて、本当に大きいと思います。3月は沖縄に3日しか帰れていない選手、スタッフがいる中で、みんなよくやってくれました」と労をねぎらった。

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