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植草 凜

植草 凜

「東日本大震災を機に人生が大きく変わった」 福島県伊達市出身 FC琉球 佐藤未勇選手(24)

「東北のために」夢を叶えて踏み出したJリーガーの道

「東日本大震災を機に人生が大きく変わった」 福島県伊達市出身 FC琉球 佐藤未勇選手(24)©FC RYUKYU
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仙台では吉成ウイングスに加入しサッカーを続けた。小学校4年生で震災を経験、大きな環境の変化もあったがサッカーがしたいという想いはより強くなった。

「東日本震災を機に人生が大きく変わったと思います。むしろ宮城県に行かなかったらサッカー選手になってないかもしれませんね。中学受験をしていなかったらプロにはなれていないと思いますし、色々な縁が繋がってここまで来ていると思います」

小学校卒業後は受験で東北学院中学・高校に進学。
人口芝の練習環境が整った強豪サッカー部で汗を流し、中高の6年間で4度の全国大会出場を果たした。

「プロを意識したのは大学2年生でした。神奈川大学に入学して、初年度は県リーグだったんですが先輩方のおかげで2年生の時からは関東リーグ2部でプレーできるようになって、試合にも出場できるようになりました。その際は琉球の平松昇選手とも戦いましたね(笑)。2年生のリーグ戦ではかなり得点も獲れるようになって、夢だったJリーガーへの道が現実味を帯びてきました」

プロキャリアをスタートさせたのは、岩手県の“いわてグルージャ盛岡”
「東北出身なので東北でプレーしたいという想いがあって、東北のクラブはほとんど練習参加に行きましたね。その中で唯一引っかかったのがいわてでした」

佐藤には震災を経験したスポーツ選手として、胸に秘めている想いがある。
「震災を経験したひとたちは、ひとつ大きな出来事を乗り越えている。だからこその人の温かさを感じます。福島に帰った時はいつも感じますね。その人たちのためにも頑張ろうと思えるんです。自分が東北を盛り上げたいんだという想いでいわて時代も頑張っていましたし、この想いは大事にしたいと思っています」

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