沖縄経済
アジア各国のスタートアップ新鋭たちが沖縄(OIST)に集結!DX、観光、地方創生、投資戦略、デジタルノマド……その本質とは?
アジアのアクセラレーターが語るスタートアップトレンド

「アジアのアクセラレーターが語るスタートアップトレンド」と題したセッションでは、日本、シンガポール、タイ、香港、韓国と、スタートアップ支援に携わる5カ国の登壇者が集い、旅行業界でのITテクノロジーを活用する「トラベルテック」について議論。
それぞれの国のスタートアップ事情や他国でのビジネスチャンスについて語った。(※「アクセラレーター」はスタートアップや起業家をサポートし、事業成長を“促進”(=アクセル)する人材や団体、プログラムのこと)
Lime HK(ライム香港)のLeung Patrick氏は自身の地域について「香港の人たちは日本や台湾に行ってたくさんお金を使います。テクノロジーをどのように最大限に活用できるかを考えると、ペイメント(=支払い)が注目の分野になってくると思っています」とコメント。この点にはMeet Ventures(ミート・ベンチャーズ、シンガポール)のJohn Lim氏が「私たちも同じ状況で、それを見据えて戦略的なビジョンを構築していかなければならないと思っています」と応答した。
韓国の現状は、K-POPなどのエンタメが世界規模で与えている影響について触れながら、CNT TECH(CNTテック)のJeon Minyoung氏が以下のように話す。
「K-POPやドラマによる影響は観光分野の事業に大きなインパクトをもたらしています。ドラマがブームになってロケ地を訪ねる人も増えていますし、K-POPがヒットしてダンススタジオでダンスを教わるというプログラムも生まれました。今後は技術を持っている人材をどのようにこうした事業に組み込んでいくかが課題です。例えば、韓国アーティスト風のメイクの真似をしたいという多くの人たちに向けて、人それぞれの肌に合わせたメイクを提案するスタートアップも次々に出てきているんです」
また、アジアをはじめとする他国とのコラボレーションについて、Techsauce(タイ)のNaoe Miyata氏が「タイ企業としては他国に参入していきたいと考えている会社も多いが、そうした企業がちゃんと注目されない状況にあります。特に地方行政との仕事をしたくて、ローカルにどのような課題があるのを知りたいと思っている人は多いですね」と述べた。
さらに、日本に関しては「日本からタイに進出するケースは既にあって、たくさんの参入企業が成長しています。サスティナビリティやエネルギーの分野で日本は色んな国から注目されているので、特に東アジアを舞台とすれば成長を見込めると感じています」との見解を示した。
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