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五十嵐 梨花(花千本槍企画/OFNE)

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JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)の開業は、沖縄の観光と交通にどう影響するのか

目次:ジャングリア沖縄の開業は、沖縄の観光と交通にどう影響するのか
■ ジャングリア沖縄は単なるテーマパークではない
■ そこに愛はあるのかい?ジャングリアは課題をどう解決するか
■ ジャングリア開業で名護市周りの交通がどう変わっていくのか
■ 新しいテーマパークの誕生に期待

そこに愛はあるのかい?ジャングリアは課題をどう解決するか

大きなテーマパークが開業するとともに、案じられるのが交通事情についてです。私たち名護市民としては生活圏で起こる問題であり、日常の生活に不便さが出たら嫌だなと思うのが正直なところ。

とはいえ、開業日は決まっているし、期待度が高いパークであることは間違いありません。注目したいのは、ジャングリアが交通の問題をどう解決しようと動いているのか、そこに地元民への愛はあるのかという点です。

交通渋滞だけじゃない!観光と地域の課題

JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)の開業は、沖縄の観光と交通にどう影響するのか

「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」開業に向けて懸念されてきたことは、沖縄のやんばるだけでなく、沖縄全体あるいは日本全国、そして世界で起きていることです。

観光地として魅力があるがそれを活用できていなかったり、ホテルは建つが地元に恩恵が落ちていなかったり、課題はたくさんあります。交通手段が減っている一方で、観光客が増えるような状況をどう解決していけばよいのかも、地方部のリゾートでよくあがる課題です。

そういった一つひとつに向き合いながら、少しでも沖縄のブランドを高めて、沖縄にいい人材が来て、沖縄にお金が落ちるような構造をつくっていきたいと思っています。

まずひとつは、観光経済としての課題があります。ほとんどの人は中南部のホテルに帰ってしまいます。

一方で、消費者や旅行者が改善した方がよいと思う課題の1位が交通渋滞、2位が交通移動の不便さです。

「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」としては、当然渋滞を少しでも緩和したいと思っていますが、ネガティブを緩和するだけにとどめず、解決策をいい形にして日本のモデルにしていきたいと考えています。

交通だけではなく、人材育成においても同じです。いい人材が日本中から集まってくれば、沖縄県内で人材の取り合いにはなりません。

このように、「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」は沖縄の1テーマパークではなく、沖縄ですごいものをつくって、それをモデルに日本の未来をつくっていきたいと思っています。

すでに行っている交通対策とジャングリアとしてできること

JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)の開業は、沖縄の観光と交通にどう影響するのか

さまざまな課題のなかで、交通渋滞対策はとても重要です。みなさんが心配されていることなので、すでに地元の公民館で住民説明会を30回以上開催しています。

地元の交通量調査を行い、名護市や沖縄県・沖縄県警に相談しすでに改良された道路もあります。交通渋滞の対策としては、ただ渋滞をどうするかの議論だけでなく、戦略が大切です。

まずは、車での来場を減らすためにバス利用の促進や、1か所に集中させないようルート分散の働きかけ、駐車場を分散します。営業時間の変動制や入場制限の導入なども検討中です。

そして、車両通行の円滑化については、名護東道路や沖縄自動車道だけでなく、交差点や信号のようなハード面を円滑化するなど道路の改良も必要です。

さまざまな課題を解決する目的は、単に渋滞の解消だけではなく、地域の交通利便性の向上にもあります。同時に、旅行者が楽に北部にアクセスできるようになれば、多方面にプラスになると考えています。

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