エンタメ,スポーツ
WBCピッチクロック導入『国際大会独自のルールづくりが必要』五十嵐亮太がプロ野球選手の故障リスク、米球界への人材流出…日本球界の魅力向上は?

野球ファンの胸が高鳴る季節がやってきた。2月に入りプロ野球12球団が一斉キャンプイン。
海を越えて遠く離れたアメリカ・大リーグのスプリングキャンプが始動している。前年シーズンの栄光や悔恨・・・。球団によってファンの抱える思いは様々な一方で、新シーズンへの期待感、開幕が近づく高揚感はどのチームのファンも同じ思いだろう。
春季キャンプの取材の為、沖縄に滞在中のプロ野球解説者・五十嵐亮太さんに近年の野球界を巡るあらゆる論点について私見を伺った。
佐々木朗希投手や菅野智之投手など「渡米一年目の活躍のキーとは」という話題に始まり、巷で話題となっているWBCでのピッチクロック導入問題、そして若手有望株の米球界流出・NPBの魅力向上など。日米それぞれの野球を熟知した五十嵐さんは野球界の未来をどう見つめているのだろうか―――。
目次:WBCピッチクロック導入『国際大会独自のルールづくりが必要』五十嵐亮太がプロ野球選手の故障リスク、米球界への人材流出…日本球界の魅力向上は?
■ 環境にマッチしたスタイルを見つける
■ 日本の野球がより魅力的になる為に・・・
■ ファンとの距離感も魅力度向上は?
■ 2026WBCのピッチクロック導入について
【別記事】五十嵐亮太『ハードワークとケアの見極めが大事』選手のアピール合戦に提言!シーズン開幕前の春季キャンプ 日米の違いとは?
環境にマッチしたスタイルを見つける

―――五十嵐さん本日は宜しくお願いいたします。今オフ菅野智之投手や佐々木朗希投手、小笠原慎之介投手などNPBで活躍してきた日本人ピッチャーが数多く米球界に挑戦しています。日本人投手の渡米一年目に活躍するために必要な事は何でしょうか?
五十嵐
やっぱりボールへの対応が大事だと思います。特に乾燥している地域の球団に所属していると、より滑りやすさを感じるので。日本もこの春先特に春季キャンプの時期でも宮崎県はわりと乾燥しているので滑りやすくなっちゃうんですけど、アメリカのボールは若干大きくも感じるし滑りやすさも感じるからその辺りの対応は大事だと思います。
あまりにも滑りが強いと(ボールを)持たないといけない投げ方になるので、持たなきゃいけない意識になると自然に筋肉が反応しちゃうじゃないですか。その状態で投げ続けると肩肘の負担にもなり故障にもつながりやすくなってしまう。なるべく自然にボールを持てるような感覚を持つことがアメリカのボールへの対応する上でも大事になってくるんではないかと思います。もちろんアメリカならではの「マウンドの固さ」という部分も対応しないといけないです。ボールにせよマウンドにせよ新天地の環境にマッチしたスタイルを見つけるというのが一番だと思います。
あわせて読みたい記事