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OTV報道部

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首里城復興へ 樹齢300年以上の尾州ヒノキに命を吹き込み、沖縄と山口の絆をつなげる

これは歴代の琉球国王をまつる王家の菩提寺(ぼだいじ)、円覚寺である。

吊るされている「梵鐘(ぼんしょう)」は1495年、山口の防府で作られ円覚寺に贈られた。

この鐘を作ったのは「大和相秀(やまと そうしゅう)」という鋳物師で、今もその名がしっかりと刻まれている。

沖縄県立博物館・美術館学芸員 大城直也さん
「当時の山口には室町幕府の守護大名という形で、大内氏というのがいて、そのなかでも大内教弘(のりひろ)が積極的に琉球と通交をはかっていたので、梵鐘を作る文化も琉球にやってきたという形になります 」

興降寺には、大和相秀が山口市にある興隆寺の梵鐘も制作したという記録がある。

実はその興隆寺、2001年に仏像と台座が盗まれたが、その後、仏像は返ってきたものの台座は長年行方不明だった。

興隆寺 市原修俊 住職
「ここだけが返ってこなくて、木で台座を作っていたんですけど、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)様がかわいそうだということで、私が復元しましょうかというお話しをしました」

上原さんは2021年からおよそ2年半かけて台座を復元。

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