ローカルニュース,地域,暮らし
首里城復興へ 樹齢300年以上の尾州ヒノキに命を吹き込み、沖縄と山口の絆をつなげる

彫刻家 上原一明さん
「いきいきとした活力のある獅子の姿が出てくるので、彫れば彫るほど達成感は得られます」
この道およそ40年の上原さんが手掛けるのは、首里城正殿の正面に飾られる「向拝奥(こうはいおく)」の彫刻物だ。
平成の復元では中央の牡丹と唐草の文様だったが、今回はフランス海軍の古写真から得られた知見をもとに、左右に牡丹と獅子が新たに加えられたデザインに変更された。

彫刻家 上原一明さん
「よりオリジナルに近く比較的重厚感も出てきたので、今回の令和の復元は一段とよくなると思います」
さらに牡丹の葉裏は、上原さんならではの感性と技術で工夫を凝らした。

彫刻家 上原一明さん
「反ることで葉っぱの薄さを表現しています。それにプラスアルファ、私としてはちょっとらせん状に浮かび上がらせている工夫をしています」
わずかな失敗も許されない木彫刻、責任とプレッシャーがのしかかる中、上原さんの癒しになっているのがHYのアルバム「Route(ルート)29」の中の「二人で行こう」という曲だ。
彫刻家 上原一明さん
「私はこれ一番好きなんですよ。このアルバムを聞きながら制作しています。この中の『二人で行こう』という曲、これが最高なんですよ」

沖縄県出身のバンド・HYの大ファンである上原さんは、毎朝HYの曲を聞きながら作業に没頭している。
彫刻家 上原一明さん
「いーずー(仲宗根泉さん)の歌唱力、すごいですよ。気持ちよく制作できる」
山口に来て19年、上原さんは今回の再建で沖縄と山口の深い結びつきを感じている。
彫刻家 上原一明さん
「私が山口に来た理由がそこにあるのかなと感じます」
山口に来て19年、上原さんは今回の再建で沖縄と山口の深い結びつきを感じている。
彫刻家 上原一明さん
「私が山口にきた理由がそこにあるのかなと感じる」
あわせて読みたい記事