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「自ら成長できる」選手を。就任1年で琉球ゴールデンキングスU15を初の全国準Vに導いた末広朋也HC…主導する改革と“世界基準”の指導論

プロバスケットボールBリーグに所属する琉球ゴールデンキングスのユースチームが存在感を増している。
現在、キングスが育成に取り組むのは中学生年代の「U15」、高校生年代の「U18」の二つ。2018年に発足したキングスU15は、今月の4〜8日に東京で行われた部活動、ユースチーム、街クラブが垣根を越えて日本一を争う「京王Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会」で初の準優勝を果たし、2021年に走り出したキングスU18もBリーグユースの大会で毎回上位に食い込む。
結果を残せる背景には、キングスが育成環境の整備に力を入れていることがある。将来的にはユース出身の選手がトップチームで活躍し、常勝カルチャーを下支えする存在になる青写真を描いており、Bリーグの中でもいち早く強化に乗り出したクラブの一つだ。
中でも、キングスU15は改革の真っ只中にある。
主導するのは、2024年から指揮を執り始めた宮古島市出身の末広朋也ヘッドコーチ(HC)だ。日本代表の各カテゴリーでテクニカルスタッフ(戦術分析)を務め、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)U15のHC時代には「Bリーグ U15チャンピオンシップ」で3連覇を達成。就任からわずか1年でキングスU15を準優勝に導いた今月のJr.ウインターカップでは、キャプテンの#29宮里俊佑と副キャプテンの#54越圭司が大会ベスト5に選出され、優れた育成手腕を示した。
地元へ戻り、沖縄からBリーグ、そして世界へと羽ばたく選手の育成に注力する末広HCの歩み、指導論に迫る。
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