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1月7日は沖縄では「ムーチーの日」旧暦行事として沖縄では何するの?ムーチーを食べる由来を解説
鬼ムーチーの伝承
皆さんは沖縄でムーチーを食べるきっかけになった昔話をご存じでしょうか?
沖縄では図書館の絵本の読み聞かせや、小学校行事での史跡回りの際に先生から聞く機会もある有名な昔話が元になっています。
なかなかアダルト要素の強い内容ですが、そこは沖縄古来の信仰にも繋がっているので紹介します。
ムーチーの昔話

昔、首里城の近くに両親を亡くした仲の良い兄妹が住んでいました。ところがあるとき兄は鬼になってしまい、村の人々や家畜を食い殺すようになりました。
そこで妹は、鬼を退治するために、兄の好きな餅を月桃の葉で包んだものを食べさせることを思いつきます。
鬼の食べる餅に石が練り込まれており噛み切れないのですが、妹が食べる餅は普通の餅でパクパク美味しそうに食べているではありませんか。
鬼は妹の口の強さにびっくりしていると、開けた着物から女性器が見えました。
鬼は「お前のその下の口はなんだ?」と聞くと、妹は「上の口は餅を食べる口、下の口は鬼を食べる口」と言い鬼に迫りました。 驚いた鬼は足を踏外し、内金城嶽にある崖から落ちて死んでしまいました。
この鬼退治が行われたのが旧暦の12月8日だったということから、鬼退治のために作られた餅のことを「ムーチー(鬼餅)」と呼ぶようになりました。
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