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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「EASLのボールが大好きになった」3Pで“Xmas弾”6発を沈めた岸本隆一、最速の「ファイナル4」進出決定に貢献 琉球ゴールデンキングス

最速の「ファイナル4」進出決定に貢献 琉球ゴールデンキングス
ジェレミー・リン(左)とマッチアップするルーキーの脇真大

岸本は12月8日にホーム戦で左足首を負傷し、その後4試合を欠場。12月21、22の両日にあったファイティングイーグルス名古屋とのアウェー2連戦で復帰し、いずれも20分以上して出場して二桁得点を記録した。復帰3戦目となったニュータイペイキングス戦でも21分46秒コートに立ったが、まだ「100%の状態じゃない」と言う。

ただ、ネガティブな要素だけ、という訳でもないようだ。

「100%じゃない分、いろいろ考えて、自分ができる範囲でチームに影響を与えられるようにしたい、ということは怪我をしている期間から思っていました。今のところ、それがいい方向に行っています。シュートセレクション一つにしても、いつもならタフでもシュートに行ってたものが、より正しいセレクションをチョイスしようというマインドになっています。ただ、試合によってはタフなシチュエーションでも決め切らなきゃいけない場面が出てくるので、もっとコンディションを上げていきたいです」

ハンドリング能力や間合いの取り方に長けているため、ピックプレーやペイントアタックから相手ディフェンスに「ズレ」を生み出せる岸本。まだ万全ではないとはいえ、その能力はニュータイペイキングスに対しても十分に脅威となっていた。

以下は、岸本に対する印象を聞かれた際のリンのコメントだ。

「岸本選手は琉球のみならず、日本を代表する選手だと感じました。特別なアイデアやパスのほか、その動きにはスネークのような、忍び寄る影のような部分も感じています。岸本選手のことは以前も対戦して知っていましたが、今日も止めることが難しかったです。素晴らしい選手だと思います」

多少のリップサービスがあったとしても、世界最高峰リーグのNBAで“リンサニティ”と呼ばれる熱狂を巻き起こしたリンに、ここまでの賞賛コメントを送られた岸本。見事という他にない活躍だった。

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