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真栄城 潤一

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鍛え抜いた身体ひとつで限界に挑戦!!世界最大級の障害物レース「スパルタンレース」沖縄大会に潜入

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身長の3倍以上はある高い壁や吊り下がったロープ、そして抱えるのも困難な重さの石の球体——。

行く手に立ちふさがる数々の障害物だらけのコースを、鍛え抜いた身体ひとつで乗り越えて走破する、世界最大級の障害物レース「スパルタンレース」が、12月14日に豊見城市の豊崎海浜公園 美らSUNビーチで開催された。

「SUPER /スーパー」「SPRINT /スプリント」「KIDS /キッズレース」の各種目に合計およそ3,500人が参加。
会場に設置された難コースの各所で、参加者たちは自らの肉体と精神の限界に挑んだ。

目次

アメリカ発のタフな「スパルタンレース」

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スパルタンレースは世界40カ国で開催されているアメリカ発の障害物レースで、沖縄での開催は今回が2回目となる。
コロナ禍だった前回開催からは参加者の規模感も一気に大きくなった上、キッズレースが追加されたことで家族連れの姿も多くあり、会場はかなりの賑わいを見せた。

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レースの特徴は、各競技種目で5〜21km以上のランに加えて、20〜30個の障害物が設置されていること。
走りながら各種障害物をこなしていかなければならない、非常にタフなレースになっている。

チームでの挑戦も可能、仲間とともに達成感を味わえる!

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沖縄大会の開催日は、雨こそ降らなかったものの、どんよりとした曇り空で、海辺ということもあって強い風も絶えず吹いているコンディションだった。
しかし、参加者からは、その灰色の雰囲気を吹き飛ばすような熱気が感じられた。

拳を天に掲げて気勢を上げる、スタート前に集まった走者たち。種目別・グループ別に分けられた一定人数で、数十分ごとに次々とコースに繰り出していった。

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今回の大会では、スパルタンレースの中で最も短く、5kmのコースに20の障害物が待ち受ける「スプリント」、10kmのコースに25の障害物が配置されている己の限界に挑む「スーパー」、そして12歳以下の子どもが参加できる1〜3kmの「キッズレース」の3つの種目が実施された。

スプリントとスーパーは、チームを組んで助け合いながらコースを進んでいける「TEAM」による参加も可能。仲間たちと励まし合いながら達成感を共有できるのも大きな魅力のひとつだ。

撮影でコースを巡っていると、実際にチームメイトを叱咤激励している場面に何度も出くわした。

「レースだけでなく、沖縄の魅力も知ってもらう」

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来場者たちで賑わう会場を目の当たりにすると、これからの盛り上がりを期待せざるを得ない。
そこでスパルタンレースを主催するSRJの代表・手代木達さんに、沖縄で開催することの意義やレースの魅力、今後の展開について聞いた。

*****

——今回の沖縄開催は2回目となりますが、立地的な面で他の都道府県との違いはありますか?

めちゃくちゃ違いますね。
今年は全国でレースを5回開催しましたが、ベースが東京なのでどうしてもそのエリアが中心にはなってしまうんです。

でも、沖縄での開催となると、沖縄に滞在してもらえるじゃないですか。だから、ただ単にレースに出るだけじゃなくて、今回だと会場内でのライブを用意したりフードトラックを設置したり、レースの後でも楽しんでもらえるコンテンツが醍醐味です。

来てくれているお客さんも沖縄の方々と県外の方々が半々ぐらいなので、県外からの人たちにはスパルタンだけではなくて、沖縄の地元の魅力も知ってもらえたらと思っていますね。

*写真→会場雑観:フードトラック

——前回の沖縄開催はコロナの真っ只中ということでしたが、前回と今回はどう違っていますか?

雰囲気含めて、ほぼ全部違いますね。

前回はどちらかというと、スパルタンレースを“しっかり続けていく”ということがテーマで、安心安全に実施できるということが最優先事項だったんです。
一方今回は、コロナへのリベンジもありつつ、前回来てくれていた人たちはもちろん、新しく来てくれる人たち全員が楽しめるコンテンツを作り上げることを最優先で取り組みました。

他の競技では味わえない醍醐味

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他の競技では味わえない醍醐味

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——コースをひと通り見せてもらいまして、参加者がきつそうにしながらも楽しんでいるのはもちろん、観客として応援しながら見ている方も楽しいと感じました。そういった部分も含めて、スパルタンレースの魅力についてはどうお考えでしょうか。

大半のレーサーが自分たちが楽しむ目的で出ている点です。例えば通常のマラソンとかであれば、自分との闘いになりますよね。

特にマラソンとの大きな違いは、チームで出場できる点。
仲間と障害物を越えていく楽しさや達成感は、スパルタン特有のものだなと。
1人だけだとなかなか挑戦できないこともチームでだと挑戦できたり、ハードなチャレンジを一緒に越えた先にある団結感を味わえたり、ということがやっぱり醍醐味なのかなって考えてますね。

なので僕らは、大きいチームを作ってくれた人たちを表彰するようにもしてるんですよ。今回おそらく70人ぐらいで参加してくれている人たちもいます。

もちろんレベルの高いレーサーたちは、タイムを競ったりライバルとしのぎを削ったりと、シビアな戦いをしているので、当然、タイムが速いレーサーも表彰します。

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——今後の大会の展開についてはどんなビジョンを持っていますか?

僕らとしてはここ沖縄を始め、日本各地を回っていくレースをやりたいなっていう思いがありますね。
せめて年に1回ぐらいは遠い所に行って、地元の美味しいものを食べて、おいしいお酒を飲んで、滞在期間を長くしてもらって、レースをきっかけにその地元も楽しんでもらうっていうことをやっていきたいっていうのがひとつ。

あともうひとつは、レースをもっと色んな人たちに知ってもらって、頑張っている姿を見せる機会の場にしたいということでしょうか。
スパルタンには大人のレースだけではなくてキッズのレースもありますし、特に沖縄といえば子どもたちがたくさんいる。
普段、子どもたちが自分の頑張る姿を両親に見せる機会ってあまりないじゃないですか。そういったきっかけをスパルタンレースを通して作ることで、子どもの成長を目の当たりにすることもできる。

よくマラソンやトライアスロンと比べられることがあるんですが、それらの競技とはちょっと違うんだっていうこともアピールしていきたいですね。
また、日本で頑張っているトップレーサーを世界にもっともっと送り出していって、日本のスパルタンの魅力を世界に広げていくことにも尽力していきたいです。

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