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「ダンカンがいた時のように…」琉球ゴールデンキングスのジャック・クーリー、広島戦で“キャリア最多タイ”のOR11本を奪取できたワケ
アルマが3Pを決め、沸くキングスベンチと観客

クーリーのコメントに出てきた「ジョシュ・ダンカン」。ファンにとっては説明不要だろうが、千葉ジェッツとキングスを優勝に導いた身長205cmの優秀なビッグマンだった。
キングスには、チームが初のBリーグ制覇を成し遂げた2022-23シーズンのみ所属し、それを最後に現役を引退した。このシーズンのスタッツは11.0点、6.3リバウンド。インサイドの強さに加え、3P成功率が驚異の46.5%(159本中74本)に達し、安定感抜群のプレーでチャンピオンシップ獲得に大きく貢献した。
巨漢のプレーヤーが多いバスケットボールという競技において、選手同士が適切な距離を保ち、それぞれがプレーしやすいスペースを作る「スペーシング」は質の高いオフェンスを構築する上で重要な要素の一つだ。
当時、ダンカンはクーリー、アレン・ダーラムという重量級のビッグマンとコンビを組んでいたが、自らがアウトサイドでもプレーすることで良好なスペーシングを維持する役割を担っていた。つまり、クーリーはアルマに対して同じような能力を有していると評価しているのだ。
実際、今シーズンのアルマの3P成功率はこれまで42.1%(38本中16本)と極めて高い。45度やトップの位置を中心に、キャッチ&シュート、プルアップのどちらでも打つことができ、高い打点から放つため相手からすると止めづらい。このシュート力が相手ディフェンスに対して吸引力を生み、空いたポストのスペースで面を取ったクーリーやカークにいいタイミングでパスを送ったり、ローにアリウープパスを供給する場面も見られる。
逆に、クーリーとカークはインサイドでの吸引力を持っているため、アルマとローは3Pや飛び込みリバウンドなど能力の高さを生かしたプレーがしやすい側面もある。
ビッグマンに限った話ではなく、お互いの強みを引き出し合うような戦い方をさらに追求していけば、チームのレベルもそれに比例して向上していくに違いない。その精神こそが、桶谷HCの言う「チームスピリット」の根幹をなしているはずだ。
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