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OTV報道部

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沖縄の「生き証人」。文化財指定 ”全国初” 沖縄陸軍病院南風原壕は沖縄戦の終結からまもなく80年。悲惨な記憶を継承する拠点として…

全国初の戦争遺跡として文化財に指定

1980年前後から、黄金森で遺骨収集が進められたことなどから、南風原町は病院壕の文化財指定について本格的な検討を始めた。

奔走した一人が、元南風原文化センター館長の大城和喜さんである。文化財指定の道筋を探したいと沖縄県などに問い合わせたものの、取り合ってもらえなかったという。

大城和喜さん
「当時の担当者は“、まだ(戦後)50年しかならないから時期早々”だと。国に問い合わせたら、『価値というものは100年経たないと評価ができない。まだ50数年でしょ』と。だから蹴られた。それなら南風原独自でやろうと」

1990年、南風原町は全国で初めて戦争遺跡として沖縄陸軍病院南風原壕群を町の文化財に指定した。そして、戦争遺跡として残すだけでなく、どう活用していくのか発掘調査や研究が行われた。

大城和喜さん
「これを残せば、この壕が、現場が沖縄戦を語ってくれる。だから文化財指定が必要」

特に保存状態の良かった20号壕の整備を終え、2007年には一般公開が実現した。それから今日まで沖縄戦の実相を伝える場所として病院壕は生き続けている。

南風原文化センター 保久盛陽 学芸員
「南風原にとって沖縄戦を語る大事な“生き証人”であると。ただ残すだけではなく、きちんと活用するということも含めて文化財指定をしています」

体験者の証言を直接聞けなくなるときが迫りつつある今、戦争の「現場」を残すことがより大きな意義を持っている。

沖縄戦の終結からまもなく80年。悲惨な記憶を継承する拠点として、病院壕はこれからも南風原の丘に立ち続ける。

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