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生態系への影響に危機感!毒があり繁殖力も強い特定外来生物。沖縄本島中部で見つかるのは初めて…

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沖縄市の住宅街で見つかったオオヒキガエル。
本来ならいるはずのない特定外来生物で、毒があり繁殖力も強く、環境省など関係機関は生態系への影響に危機感を募らせている。
沖縄本島中部で見つかるのは初めて
沖縄テレビ 山城志穂 記者
「体長およそ14センチの大きなカエルが発見されたのは、港や川ではなく、こちらの住宅街でした」

2024年4月15日午後8時ごろ、沖縄市比屋根(ひやごん)にある住宅の庭で発見されたのが、体長13.5センチ、体重230グラムのメスのオオヒキガエルであった。

最初に発見した住民は、今までに見たことのない珍しいカエルの姿にとても驚いたといい、その後、沖縄県の自然保護課に連絡し引き取ってもらったということである。
沖縄県環境部自然保護課 宮平良成さん
「沖縄本島の中部で見つかるのは初めてです。カエルがどこから侵入したのかは現時点では分からないですが、物資の輸送から紛れ込んできたのかもしれないです」

オオヒキガエルは毒液を分泌する場合もあり繁殖力も強いことから、本来定着していない沖縄本島にその姿が見つかったことに県の担当者も強い危機感を抱いている。
沖縄県環境部自然保護課 宮平良成さん
「オオヒキガエルは外来生物法でいう『特定外来生物』に指定されていおり、定着した場合、地域の生態系に与える影響が大きいです。速やかな駆除が必要だと考えています」
かつてサトウキビ栽培において害虫を駆除するために石垣島と大東島に持ち込まれたオオヒキガエル。オスの鳴き声は機械音のようだといわれている。

毒を持つため別の生き物に襲われることもなく、害虫だけでなく在来の昆虫など口に入る物ならなんでも捕食することから生態系を破壊する恐れがあり、販売や飼育、移動が法律で禁止されている。
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