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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!プレ全休のヴィック・ローを含めた、まだ見ぬ「完全体」を想像してみる

現状の力を測る上で最適な強豪・三遠戦

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!
ルーキーシーズンでチーム最年少の脇真大(左)とチーム最年長の岸本隆一

あれこれと妄想するだけでも、楽しみな要素が多いキングスの「完全体」の姿。その力を測る上で、開幕戦で当たる三遠は打って付けの相手と言える。なにせ、強い。

昨シーズン、名将・大野篤史HCの下で速い展開からの爆発力のあるオフェンスを磨き、46勝14敗という圧巻の強さで中地区を制覇。さらに今シーズンは、佐々木隆成や大浦颯太、ヤンテ・メイテンら主力を維持したまま、米NBAで過ごした6シーズンで通算237試合に出場した経験を持つデイビッド・ヌワバ、日本代表でフィーバーした吉井裕鷹、攻守に泥臭い活躍をする帰化選手のウィリアムス・ニカらを補強し、レベルアップに成功している。

開幕1カ月前の9月7、8の両日、愛知県に拠点を置くB1の4チームが参加した「AICHI CENTRAL CUP 2024」では、メイテンを欠く中で初戦のファイティングイーグルス名古屋戦を94ー60、決勝のシーホース三河戦を93ー69といずれも大勝した。大会MVPは平均23.0点、10.0リバウンドを記録したヌワバが獲得。交流色の強い大会だったとはいえ、三遠が今シーズンも優勝候補の一角に入るほどの力を持っていることをリーグ全体に印象付けた。

9月23日に沖縄アリーナで行われた最後のプレシーズンゲームである韓国KBLの昌原LGセイカーズ戦後、脇は三遠の印象について以下のように語っていた。
「ペースが速いバスケットをしてくると思うので、そこで主力選手に3Pとかを決められてしまうと、点差が開いて追い付けない状況になる可能性もあります。最初から自分たちのバスケをやって、相手の強みを消してペースを上げさせないようにしたいです」

新生キングスの力が強豪・三遠を上回るか、それとも現時点ではまだ及ばないのか。そして今シーズン、桶谷大HCがよく口にする、チャレンジャー精神を表現する「アンダードッグ(格下や弱者などの意味)な戦い方」を開幕戦から体現できるか。チーム一丸で戦い、沖縄アリーナを沸騰させ、勝利をつかみ取りたい。

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!

応援を呼び掛けるキングスダンサーズ。今シーズンも、沖縄アリーナの盛り上がりには欠かせない存在だ

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!

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