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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!プレ全休のヴィック・ローを含めた、まだ見ぬ「完全体」を想像してみる

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!

設立から9シーズン目となるプロバスケットボールBリーグ1部(B1)の2024-25シーズンが10月3日、開幕した。

西地区の琉球ゴールデンキングスは10月5、6の両日、ホームの沖縄アリーナに中地区の三遠ネオフェニックスを迎え、開幕カードを行う。昨シーズンまで3季連続でチャンピオンシップ(CS)ファイナル進出を果たし、この間に優勝1回、準優勝2回という際立った成績を残しているキングス。再び王座に返り咲くための長いシーズンが、もう少しで幕を開ける。

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!
昌原LGセイカーズとのプレシーズンゲーム後、ファンの前で挨拶する新キャプテンの一人であるヴィック・ロー=9月23日、沖縄アリーナ(長嶺真輝撮影)

西地区優勝、CSホーム開催、2シーズンぶりの優勝…。もちろん、“西の強豪”としての地位を盤石にしているキングスには今シーズンも様々な期待が懸かる。ただ、近年の栄華を支えた今村佳太やアレン・ダーラムらが退団し、主力の顔ぶれが変わって転換期を迎えていることも事実。一つの節目を経て、リスタートの位置付けとなるシーズンとも言えるだろう。

9月に行ったプレシーズンゲーム7試合の成績は4勝3敗。イタリアや韓国のチームとも対戦しているため、チームの力がBリーグでどれほどの位置付けかを測るには難しい側面はあったが、新生キングスの魅力は随所に見て取れた。

新加入の伊藤達哉とケヴェ・アルマが早速持ち味を発揮し、昨シーズン影を潜めた前線からの激しいディフェンスや、素早いトランジションからの速攻をけん引。全体で11人という少ないロスターの中、昨季はプレータイムが限られていた荒川颯と植松義也も長くコートに立ち、主力定着に向けてハッスルを見せた。

ただ、フルメンバーでのゲームはまだ1試合も行っていない。というのも、エースとしての活躍が期待されるヴィック・ローが、練習中に負った右ヒラメ筋肉離れの影響でプレシーズンゲームを全試合欠場したからである。

今シーズンは新主将の一人ともなったローがチームに戻った時、どんなバスケットボールを展開するのか…。各選手が健康体を維持していれば、開幕戦で初めてお披露目されるであろう、まだ見ぬ新生キングスの「完全体」の姿を想像してみる。

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