グルメ,スイーツ,北谷町,地域,本島中部
50年以上レシピを受け継いだサーターアンダギー。アイスと自家製の紅芋クリームで「KAME ANDAGI(カメアンダギー)」(北谷町)

シンプルだからこそ違いが分かるのが、サーターアンダギー。

近年はライフスタイルの変化や健康意識が高まっていることから「揚げ物は控えよう」と自宅でサーターアンダギーを作る人は減少傾向にありますが、かつては各家庭で作られ、日常的に食されてきました。
令和時代になり“家庭のおやつ”としては登場回数が減っているかもしれませんが、最近はサーターアンダギーの専門店も増え、今でも沖縄県民の日常のおやつとして愛され続けている不動のロングセラーです。

2020年3月に瀬長島ウミカジテラスから北谷のアメリカンビレッジに移転をした「KAME ANDAGI(カメアンダギー)」で味わえるのは、生地にたっぷりのカボチャを練り込んだサーターアンダギー。

1973年創業の地元で大人気だった「かめおじーのサーターアンダギー」を、武藤 京美(むとう きょうみ)さんが引き継ぎ、かめおじー考案のレシピを変えることなく守り続けています。

春・夏は沖縄県北部の東村のカボチャを、秋・冬は北海道のホクホク系“栗将軍”カボチャをふっくら炊き上げ、皮ごと生地に練り込み、低温でじっくりと揚げていきます。


大きなサーターアンダギーの揚げ時間は約20分。最初は小さかったサーターアンダギーがだんだんと膨らんでいき、パカっと割れ、きつね色に染まっていきます。

表面はザクッ、中はほっくり、しっとり。「冷めてもおいしい」と評判です。


こだわりのサーターアンダギーはそのままでも十分においしいのですが、おすすめはアイスクリームや自家製クリーム、フレーバーの追加トッピング。

割ったサーターアンダギーにスノーラグーンアイスクリームのバニラ・チョコレート・小倉きなこ・抹茶・紅芋・ドラゴンフルーツなどのアイスクリームや、生クリーム・カスタード・レアチーズなどの自家製クリームをトッピングすることができるのです。

地元の人たちからの人気はクリームチーズ+ブルーベリーですが、観光客から支持されているのはダブル紅芋。紅芋アイスと紅芋クリームのトッピングです。
「インパクトあるでしょう?紅芋タルトが人気出始めた頃に、タルト生地の代わりにサーターアンダギーで作ってみたらどうかな?と思って試してみたのがきっかけです」と武藤さん。

ザクッと歯応えのあるサーターアンダギーにひんやりとしたアイスクリームと濃厚な紅芋ペースト。最強で幸せな組み合わせです。
サーターアンダギーは添加物不使用で甘さ控えめ。小さなお子様から年配者まで、幅広い層に愛されています。


元祖かぼちゃのサーターアンダギーは5個入りと3個入りがあり、単品での販売も。ココナッツアンダギーや黒ゴマアンダギー、ミニサイズのサーターアンダギーにチョコレートをコーティングした「アメリカンポップタギー」も、食べ歩きにおすすめです。

観光シーズンになると1日に300人ほどが訪れる北谷町の人気店KAMEANDAGI。まだ行ったことのない方は、ぜひ!アイスが溶けやすい時期は、イートインスペースで味わってみてくださいね。
Information
あわせて読みたい記事