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あっという間に人気店!ベテラン洋菓子職人が作る「patisserie agrumes QS」のケーキ(宜野湾市)

私たちの身体は、甘いものを食べると「幸せホルモン」と呼ばれる「ドーパミン」と「セロトニン」が分泌されます。
食べ過ぎには注意が必要ですが、日常のストレスや悩み、不安から解放されたい時や、頑張る自分へのご褒美として“ちょっと贅沢”なケーキを用意してみませんか?

宜野湾市真栄原の県道34号線沿いにある『patisserie agrumes QS(パティスリー アグリューム QS)』は、2024年7月27日にオープンしたケーキ屋さん。大々的な宣伝をすることもなく静かにひっそりとオープン…するはずでしたが、開店の噂はすぐに口コミとSNSで広がり、あっという間に人気店の仲間入りをしました。

オーナーパティシエの加藤さんは、琉球調理製菓専門学校の講師やオリオンホテルの総括アドバイザー、沖縄県洋菓子協会の専務理事を兼務しながら、日々patisserie agrumes QSのケーキや焼き菓子を製造しています。

仙台出身の加藤さんがこの道に入ったのは「子どもの頃からケーキ作りが好きだったから」ではなく「勉強が嫌い」「高校卒業後は東京に出たい」という気持ちがきっかけでした。地元の高校を卒業した加藤さんは東京の調理師専門学校へ入学し、西洋料理・和食・中華料理と洋菓子を学ぶ中で、洋菓子の魅力に引き込まれていきました。
専門学校卒業後は、ヒルトン東京ベイで腕を振るい、パークハイアット東京の新規立ち上げに携わり、その後六本木ヒルズでトップシェフに。香港に渡って現地のケーキショップの立ち上げにも関わり、帰国後はハレクラニ沖縄の製菓・ベーカリー部を立ち上げるため、沖縄移住をしました。

そんな加藤さんに転機が訪れたのは56歳の時。「そろそろサラリーマンを卒業したい」と思い始めていた加藤さんは、絶妙のタイミングでケーキ屋さんの居抜き物件に出会ったのです。



子どもの名前をヒントにpatisserie agrumes QSと名付け、自身が過去に“おいしい”と思ったケーキを製造。カットケーキ11種類とタルト3種類、カップスイーツ3種類、ホールケーキ6種類と焼き菓子も25種類ほどが並びます。

NYチーズケーキの上にグラニュー糖をまぶし、バーナーで炙った「ブリュレチーズケーキ」は、濃厚でなめらかでクリーミー。表面のパリパリッとした食感の対比が癖になります。コーヒーだけでなくウイスキーとも相性が良いので、1日の終わりの晩酌タイムにも合わせてみてくださいね。

見た目とのギャップに驚くのが、こちらの「白いコーヒーケーキ」。コーヒー豆にじっくりと漬け込んだクリームの中にアーモンド生地が隠れていて、ふわっとウイスキーが香ります。

店名がつけられた「タルト アグリューム」は、シークヮーサーとレモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジの5種類を使用した、柑橘フルーツ好きにはたまらないケーキ。爽やかな香りが鼻腔いっぱいに広がります。

子どもから大人まで楽しめる「ラミントン」は、四角にカットしたスポンジケーキをチョコレートソースでコーティングし、ココナッツをまぶしたオーストラリアの伝統菓子をヒントに、加藤さんのオリジナリティをプラスしました。ふわふわ食感のスポンジと香ばしいココナッツフレーク、ホイップクリームのコクが絶妙にマッチしたケーキです。

皆さんは、お気に入りのケーキ屋さんはありますか?
この道一筋のベテラン職人が作るケーキは、ひと口頬張るだけで幸せをもたらしてくれます。何気ない日常の中で幸せを感じたい方は、立ち寄ってみてくださいね。
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