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與古田 すみれ

與古田 すみれ

『赤ちゃんの睡眠環境』間違っていない?乳幼児睡眠コンサルタントが教える『安全な睡眠環境』

みなさん、こんにちは!
乳幼児睡眠コンサルタント與古田すみれと申します!
ねんね相談実績総勢150名以上、ママパパ向け講座30回以上!
乳幼児睡眠コンサルタントとして、赤ちゃんのねんねの知識を発信していきますよ!

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赤ちゃんにとって安全な寝床とは

さっそくですが「安全な睡眠環境」と聞いて、ピンときますでしょうか?
大丈夫、私も娘の睡眠改善のために睡眠コンサルタントの資格を勉強した時も同じように感じ、「安全な睡眠環境」については全く重要視していませんでした。
睡眠コンサルタントの勉強をし、いざ娘の睡眠改善を始めた時にその大切さを痛感しました。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは

いきなりですが、質問です。
「乳幼児突然死症候群」(以下SIDS)という言葉は聞いたことはありますか?
乳幼児突然死症候群とは、それまでは元気だった赤ちゃんが、窒息や事故ではなく、眠っている間に亡くなってしまう病気です。
平成30年には60名の乳児がSIDSで亡くなっています。
そして、いまだにSIDSの予防法が確立されていませんが、発症率を下げる手段はいくつか分かっているのでご紹介します。

厚生労働省、米国小児会推奨のSIDSの発症率を下げる睡眠環境

SIDSの発症率を下げる具体的な手段についてご紹介します。
厚生労働省推奨ポイント
・1歳になるまでは仰向けで寝かせる
・できるだけ母乳で育てる
・タバコをやめる

厚生労働省は「睡眠中の窒息事故をを防ぐために大人用ベットではなく、ベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵は常に上げ、赤ちゃんの頭や身体がはさまれないよう、周囲の隙間を無くしましょう。」と発信しています。
米国小児学会では「1歳未満の赤ちゃんには掛け布団や枕など、敷布団以外の寝具は基本的には必要ない」と言ってます。
理由は2つ。ひとつは睡眠中の窒息事故を防ぐため。
もうひとつは、うつ熱にあります。
うつ熱とは、洋服の着させすぎや、布団などの掛けすぎにより高体温になることです。
赤ちゃんがうつ熱状態になると身体がこれ以上熱をあげることを抑えるために「呼吸が浅くなり必要な酸素が取り込めずSIDSに繋がってしまう可能性」があるのです。
その為、寝かせる時は掛け布団は使わず、冬場はエアコン等で部屋を温めたり、夏場は部屋を涼しく保ちましょう!
どうしても掛け布団が必要な場合は、パジャマの上から着させられるスリーパーを活用しましょう。

赤ちゃんにとって安心が安眠に繋がる

赤ちゃんにとって安心できる睡眠環境は、安眠(睡眠改善)をもたらします。
同時に、それは赤ちゃんが眠る練習をする機会を増やすことができる事に繋がります。
想像してみて下さい。
仮にあなたが、赤ちゃんを高さのある大人用ベッドに寝かせていたとします。
そして、あなたはリビングで家事をしている。
そんな時に寝室から赤ちゃんの泣き声が聞こえたら、「赤ちゃんがベッドから落ちるかもしれない!」と慌てて寝室に駆けつけませんか?
実はその行動が、赤ちゃんの眠る練習をする機会を奪ってしまっているのです!
赤ちゃんは大人と比べ眠りが浅く、少しの刺激で起きてしまうことは仕方が無いこと。
その後、再度眠りにつく練習が必要です。
練習を繰り返し、目が覚めても、泣いてママパパの助けを求めず、深い睡眠が確保できるよう柔軟に練習していきましょう。

赤ちゃんの眠る力を引き出す安全な睡眠環境

赤ちゃんが安全なベビーベッド、もしくは敷布団で寝室が安全と言える環境に整えておけば、
夜泣きをしても数十秒間「赤ちゃん自身だけで眠る練習をする機会をつくる」
(親自身が寝床が安全だと確信を持てると見守れる時間をつくれる)ことができます。
ほんの数秒〜数十秒の短い練習時間があるのと、無いのでは赤ちゃんのねんねスキルの成長は全く異なります!
『安全な睡眠環境が赤ちゃんの眠る力を引き出す』のです!

赤ちゃんの睡眠環境・眠る力 まとめ

ここまで、安全な睡眠環境と赤ちゃんの眠る力の関係性をお話ししてきましたが、
ご自身の睡眠環境と比べていかがでしょうか。
よくある、夜泣きや寝かしつけ、背中スイッチなどのお悩みの原因には「眠る力」と大きく関わりがあります。
赤ちゃんの眠る力を引き出すのは、睡眠環境(安全を確保する)ことから。
さっそく赤ちゃんの安全を確保するために、睡眠環境を見直してみましょう!
次回のコラムでは【ねんね改善の最強の味方、光】についてお話しします!

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