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長嶺 真輝

長嶺 真輝

【パリ 五輪】W杯で起こした「沖縄の奇跡」から11カ月 男子バスケ日本代表が見せる進化と“第2章”フランス戦への期待感

「222cm」も擁するフランス戦 沖縄で見せた“河村タイム”の再来を

【パリ五輪】W杯で起こした「沖縄の奇跡」から11カ月 男子バスケ日本代表が見せる進化と“第2章”フランス戦への期待感
W杯会場となった沖縄アリーナの前に設置された記念の椅子

次戦のフランスも平均身長は200cmを超える。特に、いずれもNBAプレーヤーである222cmのビクター・ウェンバンヤマと216cmのルディ・ゴベアの高さは規格外。ドイツ戦で見せたようなリバウンドへの高い意識を40分間維持することが渡り合うための最低条件となる。
 
さらに金星を奪うために必要なことは、若干23歳にして代表のエースガードを張る河村の爆発だろう。

代表トップチームで国際大会の経験を積んでいるのはここ数年の話だが、多くのNBA選手を抱えるドイツ戦で11得点、7アシストを記録したことからも分かるように、172cmという小兵ながら世界トップレベルの相手に対して急速に適応し始めている。ピック&ロールからのビッグマンへの絶妙な合わせや、高速ドライブやステップバック3Pでの得点など、多彩なオフェンスパターンを見せた。

昨年のW杯、日本がオリンピック出場権を獲得する上で最も大きな1勝となったフィンランド(現在のFIBAランキング20位)戦での河村の神がかり的な活躍を記憶している人も多いだろう。沖縄アリーナの空気を完全に支配し、25得点、9アシスト。最大18点ビハインドを背負ったチームを大逆転勝利に導いた。

中でもハイライトは、NBA選手である213cmのラウリ・マルカネンをスピードでぶち抜いてレイアップを決めたり、頭上を超える長距離3Pを沈めたりした場面だ。フランス戦で再現したいのは、正に“あれ”だ。

ドイツ戦後、「パリオリンピックは自分が目標としていた舞台だったので、コートに立ちプレー出来た事は嬉しかったです。しかし今日のゲームでは簡単なターンオーバーがあったり、ポイントガードとしてゲームコントロール出来ない時間帯があったのは反省点です」と振り返った河村。まだまだ満足はない。ウェンバンヤマを相手に“あれ”をみまい、再び河村タイムに突入することができれば…。

沖縄で始まった日本代表のミラクルストーリー。パリの地で奇跡の第2章が描かれることを期待せずにはいられない。

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