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荒川颯「チャンスは自分で掴むもの」沖縄で手にした”新たな武器”磨き、勝負のシーズンへ 琉球ゴールデンキングス
ファイナルは出場3分のみ「信頼を勝ち取らないと」

最高峰リーグのB1で貴重な経験を積んだからこそ、課題も明確になった。
特に、自身初の舞台となったCSでは相手のディフェンス強度が格段に向上し、力不足を痛感。クオーターファイナルのアルバルク東京戦でイージーレイアップを外したり、ファイナルの広島ドラゴンフライズ戦では出場直後にターンオーバーをしたりする場面も。CSは7試合に出場し、通算スタッツは2得点、1アシストにとどまった。
「ディフェンスは強い気持ちを持てば主導権を握れますが、オフェンスはアジャストできなかった。ボール運びも含めて経験不足を感じました。相手の強度が高い中で正しい状況判断ができませんでした」
第3戦までもつれ込んだファイナルは初戦で3分10秒コートに立ったのみで、第2戦以降はプレータイム無し。「自分が出たら絶対に流れを変えられる」と強い気持ちは保っていたが、またも出場機会をもらえない悔しさを味わった。
それは、今シーズンさらに成長するための糧になる。
「客観的に見ても、僕の立場の選手がCSの大事な場面でああいうミスをしていたら、コーチは使いづらくなりますよね。信頼の積み重ねというのは、今シーズンは特に強調してやっていきたいです」
技術的な向上も見据える。
「まず『自分の武器だ』と言えるようになったディフェンスをレベルアップすること。あとポイントガードとしての役割も増えてくると思うので、スムーズなボール運び、エントリー、パスさばきができるようになることが目標です」
高いシュート力と優れたハンドリング能力を持つ岸本隆一、新たに加入したディフェンス力とスピードが武器の伊藤達哉と、異なるタイプのガードがいるキングス。競争相手は強烈な個性を持つが、「2人の良さを自分のものにできたら日本トップクラスの選手になれる」と貪欲に技術を盗むつもりだ。
多くの主力が退団したキングスの中で「目の前に現れたこれ以上ないチャンスなので、思い切りぶつかっていきたいです」と気合十分。キングスが優勝争いを続けるためには、荒川のさらなる成長が必要になることは間違いない。
執筆:長嶺 真輝
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