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琉球ゴールデンキングス

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異例の“11人体制”に秘められた琉球ゴールデンキングスの確固たる「育成マインド」 安永淳一GMが編成に込めたメッセージとは

異例の“11人体制”に秘められた琉球ゴールデンキングス
来シーズンのチーム編成について説明する琉球ゴールデンキングスの安永淳一GM=7月22日、沖縄アリーナのコートサイドラウンジ(長嶺真輝撮影)

プロバスケットボールBリーグ西地区の琉球ゴールデンキングスが、2024-25シーズンを戦うためのチーム体制を固めた。

昨シーズンは準優勝で惜しくも2連覇には届かなかったが、チャンピオンシップ(CS)で3大会連続となるファイナルに進出。史上2チーム目の快挙であり、特筆に値する。7月22日には既に沖縄にいる選手が本拠地の沖縄アリーナに集結し、トレーニングを開始。再び王者に返り咲くため、準備に着手した。

オフには生え抜き選手だった田代直希と牧隼利に加え、日本人エースとしてチームをけん引してきた今村佳太、優勝した2022-23シーズンのCS・MVPのアレン・ダーラム、パリ五輪日本代表の渡邉飛勇が退団。新顔として、スピードやディフェンスに優れるポイントガードの伊藤達哉、身長206cmながら高い万能性を誇る外国籍のケヴェ・アルマを獲得した。

5人が去って2人が加入し、契約選手の合計は「11人」。この登録人数は、これまでのリーグ全体の常識からすると異例の数字である。

Bリーグは選手の登録可能人数が1チーム当たり最大13人(特別指定選手やユース育成特別枠を含めると最大15人)なため、ケガ人が発生するリスクなどを考慮してほぼMAXの12〜13人体制で開幕を迎えるチームが多い。実際、昨シーズンまでのキングスもそうだった。

2025-26シーズンまでの3年間の複数年契約を結んでいた今村が契約解除となり、編成計画に狂いが生じた部分はあっただろうが、他の選手をさらに獲得する選択肢もあったはず。キングスは昨季に続き、今シーズンも海外試合がある東アジアスーパーリーグ(EASL)を含めて過密な日程が想定されるため、この判断に驚いたファンも多かったのではないだろうか。

「11人」という編成になった背景は何だったのか−−−。

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