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長嶺 真輝

長嶺 真輝

“キング”の座は譲れない。2連覇に向け「運命の一戦」に挑む琉球ゴールデンキングス、勝負の鍵はペイントタッチ

2連覇に向け「運命の一戦」に挑む琉球ゴールデンキングス、勝負の鍵はペイントタッチ
レイアップシュートを放つ岸本隆一©琉球ゴールデンキングス

幾多の苦難を乗り越え、クラブ初の2連覇という大願は成就するかーーー。

2戦先勝方式で行われているBリーグ2023-24シーズンのチャンピオンシップ(CS)ファイナルを戦う琉球ゴールデンキングス。25、26の両日に横浜アリーナで2試合を行い、第1戦を74ー62で先勝したものの、第2戦は63ー72で敗北。運命の最終第3戦は28日午後7時5分から行われる。

海外での試合もある東アジアスーパーリーグ(EASL)に参戦したことによる過密日程、3月の天皇杯決勝での大敗、レギュラーシーズン最終盤での西地区首位からの陥落…。決して順風満帆なシーズンではない。だからこそ、悔しい経験を糧にCSで強さを取り戻し、強豪をなぎ倒してファイナルの舞台まで辿り着いた。

泣いても笑っても、今シーズン最後の試合となるファイナル第3戦。苦しみ抜いた中で積み上げきたものを全て出し切り、再びゴールドに輝くチャンピオントロフィーを手に沖縄へ凱旋できるか。絶対に負けられない戦いが、もうすぐ幕を開ける。

「王者の貫禄」と脆さが混在した2試合

2連覇に向け「運命の一戦」に挑む琉球ゴールデンキングス、勝負の鍵はペイントタッチ
ベンチで指示を出す桶谷大HC©琉球ゴールデンキングス

第1戦は、CSに入ってから取り戻した「攻めるようなディフェンス」で前線からプレッシャーを掛け、試合開始からペースを握った。強みであるインサイドへの攻撃が効果を発揮し、相手ディフェンスが収縮したところで今村佳太、岸本隆一、松脇圭志、牧隼利らが高確率でスリーポイントシュート(3P)をヒット。前半で18点もの大差をつけた。

終盤は広島のビッグラインナップに手を焼いて追い上げられる時間帯もあったが、チーム全体で15本もの3Pを決め、要所を抑えて勝ち切った。

3年連続となるファイナル進出となり、桶谷大HCは「スタート、クロージングのメンバーともにすごく落ち着いて見えました。この舞台に慣れているというか、慌てずにプレーしているなと感じました」と語り、昨シーズンまでの経験が盤石な試合運びに生きているとの感触を示した。対するファイナル初出場の広島は武器であるディフェンスの連係が乱れ、出だしの出来が試合結果に大きく影響した。

続く第2戦では、相手に「カウンターパンチ」(桶谷HC)を食らう。広島にスタートから第1戦の終盤に効果を発揮したビッグラインナップで中を固められ、インサイドを思うように攻められない。相手ディフェンスを崩せないまま難しい3Pを多投することとなり、確率が上がらずに先行を許した。

第2Qからは岸本やアレン・ダーラムを中心によりゴールに近いペイントエリアを攻めて流れをつかみ、逆転して第3Q開始2分過ぎで最大11点をリード。しかし、ここから簡単なパスミスをしたり、高さのミスマッチを突く中でボールの流動性が停滞したりして、自滅するように流れを失う。第4Qも追い上げられそうなタイミングでことごとく精細を欠き、レギュラーシーズンで課題となっていた後半の脆さを露呈して逃げ切られた。

相手のターンオーバー(ミスで攻撃権が移ること)からの得点はキングスが6点だったのに対し、広島は23点に達した。この試合、5得点とスコアは伸びなかった一方、チームトップの7リバウンドとプレーで気持ちの強さを見せた今村佳太は「ターンオーバーからの失点や、自分たちが守らなきゃいけないところでの3Pで相手にモメンタム(勢い、流れ)を持っていかせてしまいました。相手がどうこうというよりも、自分たちの問題だと思います」と反省を口にした。

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