コラム
最後の沖縄国際映画祭!まさか私がレッドカーペットに…!?【小林美沙希のみさきいろ】

目次
最後の沖縄国際映画祭
2009年から開催されてきた、沖縄国際映画祭。
私が入社した2016年、社内研修中に映画祭の取材に同行させてもらい、こんなにも盛大なイベントがあるんだと感激したのを覚えています。

県外からも多くの人が足を運び地域が活気づく一大イベントだったのですが、
残念ながら16回目となる今年で幕を下ろすこととなりました。
そんな最後の沖縄国際映画祭で、私に思いがけない出来事がたくさん起こったのです…!!
「作品を上映しませんか」
今年3月頭のこと。
沖縄国際映画祭のプレイベントとして首里劇場関連の作品の上映会が開かれることになったということで、そこでぜひ沖縄テレビ制作の番組『ドキュメント九州 首里劇場 沖縄に残る奇跡の映画館』を上映しませんか?という依頼をいただきました。
番組についてはこちらの記事をぜひ!
私がディレクターとして制作した番組ということで、上映後トークショーにも参加して欲しいというありがたいお話をいただき、二つ返事でお引き受けしました。
そして今月19日、那覇市の浮島ブルーイングで無事イベントが開催されました!

想定していたよりもかなり多くの方にご来場いただき、立ち見の人もいるほどでした。
自分が作った番組を見てくださっている人の反応を目の前で見るのは初めてで、ドキドキしていたのですが…
みなさん真剣な表情で見てくださっていて、クスっと笑いが起きる場面があったり、涙ぐんでいる方もいらっしゃったりと、うれしい反応がたくさんありました。
そうした反応を見ることができたのも、上映する機会をいただけたおかげです。

上映会後には、『首里劇場ノスタルヂア』『焼け跡のバレエ発表会』の監督、平良竜次さんとのトークショーで首里劇場についてお話しました。

首里劇場は、残念ながら今は解体され、更地になっているのですが…
“首里劇場跡地”として首里劇場の歴史を説明する案内板が立っています。
建物がなくなった後にも、その存在を伝えようとする動きがあること、そして上映会をするとなるとこれだけ多くの人が集まってくださるのを見て、改めて首里劇場は多くの人をひきつける場所だったのだなと感じました。
レッドカーペット
そして、今回の沖縄国際映画祭で起こった一番思いがけない出来事は…
私もレッドカーペットを歩かせてもらえることになったことです!

首里劇場特集のグループとして
『焼け跡のバレエ発表会』の平良竜次監督、俳優の森田朋依さん、そして南条幸子バレエ研究所のみなさん、そして首里劇場を守り続けていた金城政則館長のご遺族などと一緒に歩きました

また、『ドキュメント九州 首里劇場』の出演者として、首里劇場を舞台にした映画『琉球シネマパラダイス』の長谷川亮監督も一緒です!

無事にレッドカーペットを歩き終え、ホッとした後、平良竜次監督とも一緒に写真を撮っていただきました。

私が首里劇場のことを取材し、番組にしたいと思えたのは平良監督や長谷川監督をはじめとした首里劇場を愛し、大切にする人たちに心打たれたからだと改めて思い返すきっかけとなりました。
首里劇場が縁を繋いでくれたおかげで、まさかレッドカーペットまで歩かせてもらえることになるとは…人生、想像もできないことがたくさん起こるものですね。
これからも感謝を忘れずに、頑張っていきたいと決意を新たにした一日になりました。
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