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刀 森岡 毅CEOがテーマパーク『JUNGLIA(ジャングリア)』開業に沖縄を選んだ勝ち筋。その先の未来は必然か?
株式会社刀が事業を成功させるための必勝法

株式会社刀は森岡 毅氏が考案したメゾットを用いて、「ネスタリゾート神戸」は1年で売り上げを2倍に、「西武園ゆうえんち」はコロナ禍でもチケットの売り上げを13倍にするなど、圧倒的な結果を残しているが、どうすればテーマパーク事業を成功させる勝ち筋がみえるのか?その必勝法を聞いた。
森岡 毅 氏
沖縄の『JUNGLIA(ジャングリア)』でもそうですが、「ネスタリゾート神戸」、「西武園ゆうえんち」、そして「USJ」にしても共通で必ず大切にしていることがあります。
それは、需要以上にお金を使わない(投資額を大きくしない)ことです。それだけをチェックすれば、全ての集客事業が成功します。みんな需要以上にお金を使っちゃう(巨額を投資してしまう)んですよね。
それはなぜ起こるのか。2つ主な原因があります。
一つはまず需要予測のスキルが低いこと。これはあの技術でありテクニックです。株式会社刀はそれを知っています。
事前に需要予測をして、このコンセプトでいけば、どのぐらいの人が集められるのか?ということは戦う前に、投資額を決定する前に分かるんです。青天井に高ければ良いわけではない。
だからこの『JUNGLIA(ジャングリア)』は需要を考えると1000億円以下で作らなくてはいけなかった。結果として投資額を700億円まで絞れたことでさらに成功率が上がることになります。
2つ目の問題は誰かの趣味で作っちゃうことです。
これはすごくよく起こることです。消費者起点で作らずに、権力者視点で作ったり、クリエイター視点で作るので、失敗してしまいます。
今回の沖縄テーマパーク事業でいうと、テーマパークに来てくださる方が誰であるのか?このターゲットの深層心理まで分析して、彼らを喜ばせるために何が必要で何が不必要なのかっていうことを議論すると無駄なお金を使う必要がなくなります。だからなおさら成功確率が上がるんです。
投資が需要を上回ったときは100%失敗します。なので、次にいかに投資を抑えるためには、消費者起点の真摯なアイディア、ここに情熱を傾けるノウハウと、やっぱりマーケター、クリエイターの力が必要です。それをやるために株式会社刀はチームを編成しています。
株式会社刀 森岡 毅 CEOインタビューを経て
株式会社刀はマーケティングの力であらゆる既存のテーマパークや飲食店などを再生させた実績を持つが、ゼロベースでテーマパークをつくるのは今回(2023年11月24日)発表された沖縄県北部「やんばる」の大自然を活かした『JUNGLIA(ジャングリア)』と2022年閉館したお台場の商業施設「ヴィーナスフォート」の建物を一部活用して開業する屋内型エンターテインメント施設「イマーシブ・フォート東京」の2つのみとなる。
テーマパークを熟知したプロ集団が仕掛ける全く新しいテーマパーク事業。
とくに、世界自然遺産となる「やんばる」の大自然を活かした屋外型テーマパーク『JUNGLIA(ジャングリア)』を拠点とし、日本国内へ、そして世界へと日本人の特性を活かし人材を形成して観光業の促進、雇用問題、商品価値の担保までしようとする。マーケティングを熟知した森岡 毅 氏の率いる株式会社刀と、このテーマパーク事業の拠点となる沖縄県名護市の株式会社ジャパンエンターテイメントが沖縄の経済にどのような影響をあたえるか。暫くは目が離せなくなりそうだ。
取材:沖縄テレビ報道部記者 延総史
記事編集:OKITIVE編集部
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