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日本一へ突き進む! EASL&天皇杯 激闘が続いたキングスの3月【植草凜の なんでもかんでも日記】

目次
気づけは2023年がスタートして3か月が経ち、4月になりました。
去年10月にスタートした我らが琉球ゴールデンキングスの新シーズンも終盤戦、5月に始まる日本一を懸けたチャンピオンシップに向けて負けられない戦いが続きます。
今シーズンのキングスはチャンピオンシップの優勝だけではなく、“三冠”という目標を掲げていました。チャンピオンシップ優勝とあと2つは、“EASL優勝”と“天皇杯優勝”。
東アジア王者を決める“EASL”と、トーナメントで日本一を決める大会“天皇杯”がどちらも3月に行われ、ともに現地取材をしてきました!
EASL アジア各国から強豪クラブが沖縄に集結
“EASL 東アジアスーパーリーグ”
東アジア最高峰のバスケットボールリーグの創設と、東アジア地域におけるバスケの地位向上を目的としたリーグで、今回が記念すべき第1回大会となりました。

今回は日本、韓国、フィリピン、中華圏から8クラブが参加。日本からは2021-2022シーズンのチャンピオンシップ優勝チームの宇都宮ブレックスと、準優勝の我らがキングスが出場。リーグ戦の終盤戦と、3位決定戦、決勝戦が“沖縄アリーナ”で行われました。
キングスはリーグ戦を全勝で終えるも得失点差で決勝トーナメントには進めず…。
沖縄アリーナで行われた3位決定戦に挑みました。

相手は“ベイエリアドラゴンズ”
中華圏の代表として“EASLの試合に参加するために”2021年に香港で設立され、中国本土、香港、台湾、マカオの選手によって構成されているチームです。
リング下でカメラを回しながら試合を見ていたんですが、「世界には色んな選手がいるんだなあ…」と痛感しました。
まずはこちら、ベイエリアドラゴンズの21番“リウ・チャンシン選手”
身長はなんと225cm!!
高さでどうやったら勝てるんだ!(^^)!という感じですね・・。

そしてこちらが “マイルズ・パウエル選手”

身長188cmでガードを務めるアメリカ出身のパウエル選手、2021-22シーズンにフィラデルフィア・セブンティシクサーズとツーウェイ契約を結び、11試合に出場した元NBAプレイヤー。シュートの精度や身体能力の高さはさすがの一言でした。


我らがキングスはタレント軍団に敗れ東アジア4位という結果に終わった訳ですが、アジアの強豪と肌を合わせ、強靭なフィジカルやテクニックに触れることができました。
きっとこの経験がチャンピオンシップ、日本一へと繋がるはずです!!
EASLの可能性
記念すべき第1回大会となった今回のEASLですが、新型コロナウイルスの影響で大会の延期や開催方式の見直しを余儀なくされ、規模の見直しにより賞金が減額となったり、リーグ戦の方式が総当たりではなくグループステージで対戦が無いチームがあったり、キングスのようにリーグ戦で全て勝っていても決勝に行けないということもありました。
大会としての発展やルールの改善などはこれからだと思いますが、アジア各国の強豪クラブの対戦は現地で見ていてとても魅力的でした。国ごとに理想とする、目指すバスケットボールの形があったり、日本では見られないような選手やプレーをたくさん見ることができました。
ベイエリアドラゴンズを率いたブライアン・ゴージャンHC(東京オリンピックでオーストラリア代表を史上初銅メダルに導いた)は試合後、
「アジアの国それぞれに、それぞれの国のバスケットボールがあった。この大会で結果を残せて誇りに思う」
「この大会では勝ち負けを超越した経験ができた。もっともっと世界を巻き込んで大きくなっていく可能性を秘めている。この大会には大きなビジョンを感じている」
と語っていました。

個人的にもぜひまたアジアの強豪とキングスがぶつかる姿を沖縄アリーナで見たいです!
余談ですが、EASLでは報道スタッフ用の軽食が用意されていました。

ピタパンサンドに初めて見る外国のお菓子などなど…。
これもまたアジア大会ならでは…!!
天皇杯決勝戦 ~舞台は第2のホーム!?有明コロシアム~
3月5日行われたEASL3位決定戦からわずか1週間後。
キングスは、トーナメントで日本一を決める大会、“天皇杯”の決勝戦に挑むべく戦いの舞台を東京へと移しました。
ファイナルの舞台は、キングスが過去bjリーグ優勝を成し遂げた“有明コロシアム”
岸本隆一選手も「ホームのような感覚でプレーできる場所の一つ」と語っていました。


初の天皇杯決勝戦進出ということもあって、ブースターのみなさんも気合が入っていました!
ブースターのみなさんのオリジナルフリップ、オリジナル応援グッズの数々をご覧ください!!!





ブースターの想いはきっとコートに届いていることでしょう!
さて試合はと言いますと、天皇杯3連覇の経験を持つ千葉ジェッツのキングス対策がハマります。
クーリーやダーラムなど強力なインサイド陣に対しては2枚3枚と複数マークを徹底。インサイドを封じられたキングス、3ポイントシュートも精度を欠き得点が停滞してしまいました。

対する千葉は何度も決勝という大舞台を経験している経験値と勝負強さがありました。
日本代表の富樫選手は3ポイントシュートや華麗なパスでゲームをコントロール。

この日は原修太選手の3ポイントも光りました。

千葉の爆発的なオフェンスを止めることはできず、キングスは悔しい準優勝…。


優勝トロフィーを掲げる千葉の選手たちをキングスの選手たちは後ろからじっと見つめていました。コー・フリッピン選手は悔しさのあまり顔をあげることができませんでした・・。

これで三冠のうちの二冠を落としてしまったわけですが、終わりよければすべてよし。
今シーズンBリーグを制覇すればEASLも天皇杯も優勝への布石だったんだ!となるわけです!!
過密日程のなか、EASL・天皇杯と激戦を戦い抜いたキングス。
この経験はBリーグではキングスにしかないものなので、経験を強さに変え残りのリーグ戦を戦ってほしいと思います。
本当の勝負はこれからです!ゴーゴーキングス!!
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