コラム,文化,暮らし,沖縄旧暦行事
公開日
2025年2月13日は3回目のお正月!?沖縄の旧暦行事「ジュウルクニチー(十六日祭)」

読者のみなさん、こんにちは!ライターの真境名育恵(マジキナイクエ)です。
年中行事では「旧暦」を重んじる沖縄も、日常的には「新暦」基準で生活しています。
毎年2月に入る頃になると、今年度中に終わらせたい仕事があれもこれもと立て込み、それと並行して年中行事が重なって、公私ともに慌ただしいという方も多いのではないでしょうか。
そんな沖縄の旧暦行事について、「仏壇もちの家」に生まれた筆者自身の経験も交えながら綴っていきます。どうぞよろしくお付き合いください。
今回は、沖縄の年中行事「ジュウルクニチー(十六日祭)」をご紹介いたします。
目次
「ジュウルクニチー(十六日祭)」とは?
「沖縄にはお正月が3回ある」という話を聞いたことはありませんか。それは、
1:新暦のお正月
2:旧暦のお正月(旧正月)
3:あの世のお正月(グソーヌ正月)
です。今回ご紹介するジュウルクニチー(十六日祭)は、あの世のお正月のことで、旧暦の1月16日に行われます。
沖縄では旧正月を祝ったあと、あの世の正月と呼ばれるジュウルクニチー(十六日祭)を行います。旧暦1月14日~15日はソーグヮチグワァー(小正月)といわれ、生きている人間の正月の終わりとなります。正月飾りなどもこの日に片付ける家庭が多いです。
そして、その翌日、旧暦1月16日からはあの世の正月、ジュウルクニチー(十六日祭)がはじまります。この日からご先祖さまへの墓参りが許され、家庭内では仏壇にお線香やお供え物をして、手を合わせます。ジュウルクニチー(十六日祭)は、シーミー(清明祭)や旧盆と並ぶ、盛大な先祖供養なのです。
あわせて読みたい記事