エンタメ,グルメ,すし・魚料理,テレビ,和食・日本料理,地域,居酒屋・バー,本島南部,那覇市
和食の技を駆使した旨味たっぷり焼き魚「和酒屋 粋」(那覇市)
目次
アゲアゲめし、今回のテーマは「焼き魚」。紹介するのは那覇市久米にある「和酒屋 粋」。店内は大きなカウンターにテーブルと町の小料理屋さんという感じで、沖縄県産や季節に合わせた素材をひと手間加えて料理してくれる。

照りが良くて身がふっくら「銀ダラ西京焼き」

「銀ダラ西京焼き」です

照りがいい感じなんですよ!

ほんとね!
銀ダラ西京焼き(1,650円・税込)

高級魚の銀ダラを西京みそに漬けこんだ「銀ダラ西京焼き」。串に刺した銀ダラを強火の遠火でじっくりと焼いていく。遠赤外線の力を使い、中までじっくりと温め、旨みを活性化させていく。身にこんがりと焼き目がついたら裏返し、皮目も焼いていく。


うまい!とろける!

身がふっくらしているんだけどしっとり。脂がめちゃのっていませんか?

ほんとに

西京焼きは下処理みたいなのをしていくんですか?

西京みそへのこだわり

くさみは基本抜かないといけないので、くさみ抜きから始まって、そこからみそ漬けにします

なるほど

よそでは2日間漬けて3日目に出すんですが、うちは研究して丸3日つけて4日目に出しています

すごい!
銀ダラの身は口の中でほろほろとほどけていくけど、かむとしっとりとした食感が。西京みその中に2日ぐらい漬け込むのが普通のところ、こちらでは3日漬け込んでいる。だから旨味が濃い。


西京焼きって茶色っぽいイメージなんですけど、結構白っぽいんですね

そうですね、みその色をあまり出させないように配合しています

すげえな!
京都で生まれた西京みそは塩分濃度が低くやさしい甘さがあり、そこにお店独自のアレンジを加えている。お酒のアルコールを飛ばして煮切り、そこに西京みそを入れ、砂糖などを加えて滑らかになるまで丁寧に混ぜる。

滑らかになったら熱を取り、銀ダラを漬け込む。焼く時にはみそをきれいに落としておくと、焦げ付かずにじっくりと焼くことができるそう。
皮もパリパリ

皮がパリパリしている!

これ最高においしい!
あ、“最強”においしい!

取られた!

使いたかった(笑)

あははは(笑)

そのままでもおいしい銀ダラを、ひと手間加えた西京みそで3日間漬けこみ、それを丁寧に焼いた「銀ダラ西京焼き」。今からが旬なので、ため息が出るおいしさを堪能して。

ウロコが芸術的な「甘鯛松笠焼き」

「甘鯛松笠焼き」です
甘鯛のウロコを開かせて、松笠に見立てて焼き上げる料理です

えー!これウロコなんですか!すごい!

きれい!
オールスタンディングだよ
甘鯛松笠焼き(1,650円・税込)

和食の技法を駆使した「甘鯛松笠焼き」。甘鯛の皮の部分に190度に熱した油をかけていくと、ウロコが松笠状に開いて行く。

ウロコが立ったらグリラーに入れて身の部分を焼く。ここでも余分な水分が落ちて旨味が凝縮。身が焼けたらひっくり返し、皮目を少し焼いたら完成。
ウロコのお味は?

ウロコってこんなにおいしいんですね!

ああ、おいしい!香ばしい!

パリパリ感と身のふっくら感
この二つが口の中で楽しんでいる

とにかく食感が良い。油をかけたウロコはサクサク香ばしくて口に残らない。身はふっくらとしていて、甘鯛というだけあってほのかな甘さと旨みがある。
旨みのためのひと手間

旨みにもこだわっていまして、一夜干しにしています

へえ!

塩を振って一日寝かせると、これが一番身もふっくらするし、中まで味もはいって、甘みも引き立つので

甘鯛は塩を振って一夜干しにしている。だから余分な水分が抜けて旨味が濃厚に。下ごしらえから調理に至るまで、細かいところまで手を加えた二つの焼き魚。これはお酒を飲みながらゆっくりと味わいたい。
Information

あわせて読みたい記事