番組審議会
第474回番組審議会『報告』
沖縄テレビ放送の第474回番組審議会が、平成29年3月14日(火)に開催されました。今回は5名の委員が出席しました。
今月の議題は平成28年10月28日に放送された『ドキュメント九州 失われゆく若人のうた』です。
委員から次のような意見が述べられました。
※ 作品を見終えて何となく寂しさと物足りなさを感じた。今後エイサー文化を継承するには、どのような手立てが必要かという視点からの突っ込みが欲しかった。
※ 伝統芸能の継承という面に留まることなく、人と人の繋がり、地域コミュニティーの持つ課題についても考えさせられる番組で、大変興味深く拝見し、感銘を受けた。
※ 地域行事の大事な価値を認識しながらも参加できないという大きな問題を番組では改めて提起していた。伝統を継承していくことの難しさ、それに関わる人たちの悩みがよく表れていた。
※ どこに大城区が存在するのか、青年会がどういうものか知りたかった。ウークイ、豊年祭、エイサーの持つ意味をもう少し伝えて欲しかった。
※ 問題提起の番組としての印象のほうが強く、希望で番組を締めたい制作者の気持ちには共感しますが、最後のナレーションは取ってつけたような違和感を覚えた。
※ ドキュメント九州の放送で、沖縄以外の人たちが見た時に、この番組からは沖縄のエイサー自体の継承が難しくてどんどん下火になっているという印象を受けたのではないかという気がしてならない。
※ 現代社会においてかつての地域の共同体的な集団が維持できなくなってきたという所に もう少し焦点をあてて、日本全体の普遍的な問題にしていくような感じでもっていけばかなりいいドキュメンタリーになったのではないかと思う。
< 審議委員 >
出席 : 宮城 能彦副委員長・山内 カンナ委員・山川 厚子委員・本永 浩之委員・玉城 常邦委員
欠席 : 山内 彰委員長(リポート参加)・嘉数 道彦委員(リポート参加)