くらしと経済 〜2017年放送

8月18日(金)藻類の力で跳ぶ!「バイオジェット燃料」の開発本格化!

登川


こんにちは。登川二奈です。
「ミドリムシ」などの藻類(そうるい)から航空機の燃料を作る取り組みが進んでいるようです。
きょうは「バイオジェット燃料」の最新動向について、野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

北田


宜しくお願いします。

登川


「ミドリムシ」といいますと最近ではサプリメントや化粧品などに使われていますよね。

北田


はい。「ミドリムシ」は「ムシ」ではなくワカメなどと同じ「藻(も)」の仲間で「光合成」によって栄養分を作りますが、身体を変形させて移動する事もできる為植物と動物の性質を併せ持つとも言われています。
世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功した企業によると魚などに含まれる「EPA」や緑黄色野菜などに含まれる「β―カロテン」など59種もの栄養素が含まれているという事です。

登川


そんなミドリムシの栄養素に注目してジェット燃料を作る取り組みが進んでいるということですね。

北田


そうです。藻類は光合成の過程で油を生み出すので、燃料として利用できます。
既に「トウモロコシ」などから作られる「バイオ燃料」は車や航空機の燃料として使われていますが、燃料としての消費が多くなると食料としての需給バランスが崩れてしまう恐れがあります。
藻類にはそうした食品利用との競合もないですし、植物由来のバイオ燃料よりはるかに効率よく生産する事ができるようです。

登川


新たなバイオ燃料の資源としてますます目が離せませんね。

北田


さらに注目したいのが環境に優しい資源だということなんです。
バイオ燃料は燃焼時に二酸化炭素を排出しますが、その二酸化炭素は光合成の段階で待機中から吸収したものですので、石油由来の燃料のように二酸化炭素を増やすわけではありません。

登川


ミドリムシのような藻類の力で空を飛ぶというのは夢がありますね。

北田


国も藻類バイオジェット燃料の可能性に着目していますし、いくつかの企業が既に技術開発を進めています。
現状では製造コストが1リットルおよそ3000円と高価格ですので、普及する為には石油燃料並みにしなければなりません。

登川


しかし環境の面から見てもバイオジェット燃料の実用化は喫緊の課題ですね。

北田


そのとおりです。
国連の「ICAO・国際民間航空機関」が航空機の燃料効率を毎年2%改善する事と2020年以降、加盟国に対しバイオジェット燃料など現在の燃料に代わる燃料の導入などの取り組みを要請していますし、世界で運行するジェット旅客機数も今後も増加する言われていることから、二酸化炭素を増やさない藻類バイオジェット燃料には大きな期待がかけられています。

登川


今後の動向に注目したいですね。
それではここでセミナーのお知らせです。

北田
特別セミナー
8月24日・木曜日
午後1時から午後2時半

世界経済の展望と分散投資の必要性を
テーマに野村ホールディングス
コーポレート・シティズンシップ推進室の
池上浩一が講演します。

続いては
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8月29日・火曜日
午後2時から午後3時半

「相続増税で課税対象者が約2倍に!
我が家は大丈夫」と題して
野村証券 信託銀行・保険事業部
営業企画課長の中西剛が
講演させていただきます。

皆さま奮ってご参加ください。

登川


今日は「藻類のバイオジェット燃料」についてお話を伺いました。
北田さんありがとうございました。

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